ディレクター石橋からの 

NIFF2008映画祭の見所をご案内!

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ミキボーと僕について、その背景とベルファースト。

今回の映画祭の特徴は、やはり何といいましても、日本初!北アイルランドをテーマにした映画祭というところでしょう。しかもほぼ日本初公開ということで、国内では見られていない映画作品を日本語字幕をつけて上映出来るということですよね。

私は北アイルランドに1985年から、10年間ほど北アイルランドに住んでいました。その関係もあり、北アイルランドの背景には多少は分かっているつもりですが、例えばベルファーストを舞台にしたミキボーと僕は、ベルファーストの町並みが映画の中に映し出されています。

二つのコミュニティ(カソリックとプロテスタント)に別れてしまった社会と地域構成がベルファーストの各地にあり、ミキボーと僕の中で想定されている場所は、線路を分けてかなりはっきりと二つのコミュニティに別れていた辺りを設定場所としているのでしょう。実際に映画に出てくるパレスタイン・ストリートも存在します。全ての設定が実在の場所かどうかは分かりませんが、その近くにも映画でも出てくるような橋があり、100メートルも歩けば、どちらがどのコミュニティなのかは、街の歩道に塗られた色や、電柱に掲げられた旗などですぐに分かります。

一般的にいえば、ベルファースト西部のフォールズ・ストリート沿いの辺りはカソリック系が住むエリアで、一方ベルファースト北部(また東部)、タイガーズ・ベイ辺りはプロテスタント系が住むエリアとなっていますが、細かくベルファーストの街を見てみると、カソリックとプロテスタントは、街の各ストリートごとにその色分けがしてあり、アイルランド国旗の三色(緑/白/オレンジ)に染まっているストリートは、カソリック系で、イギリス国旗の三色(青/白/赤)に染まっているストリートはプロテスタント系であることが、街を歩けば一目瞭然です。

またカソリック系のストリートには、ストリートの名前は必ずと言っていいほど、アイルランド語で標識がしてあります。これらのストリートは、常に町中隣接しており、プロテスタントのお祭りで、キング・ウィリアム(Williamの省略名は「ビリー」となります。)の1690年ボイン川の戦いの勝利をたたえ毎年7月12日に行われるパレード(関連映画/7月、ある4日間)の時にも、この現状が住民間での対立の原因にもなってきました。

このような時代背景の中で、出会うミキボーとジョンジョの友情と絆は、特に子供達であるからこそ可能で、身勝手な大人の社会を越えて結ばれることになります。そしてそこからの脱走!実にかっこいい二人です。

でも子供達にとって憧れの地は遠く、そして現実の世界は狭かった。登場する子役達の素晴らしい演技や、1970年代の背景や音楽がうまく美しく描きだされています。実に楽しく、泣ける、、、。あとは是非劇場で見てください!!

他もつづきます。

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